アユタヤ銀行(クルンシィ)は日本にいながら口座開設ができる?
このページで分かること
- アユタヤ銀行の口座開設は現地支店での手続きが必須です
- 口座開設にはノンイミグラントビザが必要です
- 三菱UFJ銀行の口座を持っていれば日本で仮口座開設ができます
日本にいながらアユタヤ銀行の口座開設は難しい
アユタヤ銀行の口座開設は支店への来店が必要ですから日本にいながら行うことは困難です。日本語デスク設置支店は4つあり、そこなら日本語で対応してもらえます。
- エムクオーティエ支店
- バンコックトンソン支店
- ジェイアベニュートンロー支店
- セントラルシラチャ支店
上記支店以外での手続きは英語、タイ語で取引しなければいけません。
日本でのアユタヤ銀行の口座開設が難しい理由
タイへの渡航と現地での本人手続きが必須であるため
アユタヤ銀行の口座開設は、現地の支店での手続きが必須です。タイに行かなければ口座を作れません。アユタヤ銀行にはオンライン口座開設サービスはありません。
また、口座開設時は代理人での手続きは認められず、本人が行う必要があります。
ノンイミグラントビザの取得が必要なため
アユタヤ銀行の口座開設にはノンイミグラントビザが必要です。観光ビザや到着ビザで申し込むことはできません。つまり、短期観光目的で入国しただけでは口座開設できないのです。
ノンイミグラントビザには以下の種類があります。
- 就労ビザ/ノンイミグラントBビザ
- 家族滞在ビザ/ノンイミグラントOビザ
- 教育ビザ/ノンイミグラントEDビザ
- 長期滞在ビザ/ノンイミグラントOX・OAビザ
- ボランティアビザ/ノンイミグラントOビザ
- メディアビザ/ノンイミグラントMビザ
ノンイミグラントビザは入国前に申請して取得しておかなければいけません。
タイ国内での繋がり(住所など)を証明する必要があるため
口座開設には、滞在目的別書類も必須です。下記から目的に応じて選択し、該当する書類を提出しなければいけません。
- 就労者の場合:ワークパーミット、在留届出済証明(英文)など
- 就労者家族・タイ人家族の場合:在留届出済証明(英文)、日本の運転免許証など
- リタイアメントの場合:在留届出済証明(英文)、日本の運転免許証など
- ロングステイの場合:在留届出済証明(英文)
- 政府/国際機関関係者の場合:在職証明書(英語またはタイ語) 、派遣証明書(英語またはタイ語)など
- 学生の場合:在籍証明書(英語またはタイ語)、在留届出済証明(英文)など
短期滞在者の口座開設を防ぐよう、銀行が対策していることが分かります。
タイ在住であれば開設は可能か?
タイ在住の場合、必要な書類さえ準備すれば口座開設可能です。ただ、タイに住んでから口座開設手続きをすると時間や手間がかかるため、タイに住む前に手続きをある程度済ませておきたい方がいるかもしれません。
三菱UFJ銀行では、タイ在住予定の方向けにタイで必要となる金融サービスの申し込みができるサービスを行っています。
これはあくまでも口座の仮開設となるため、正式な手続きは仮開設後90日以内にタイのアユタヤ銀行支店で完了させる必要があります。
タイに行く前に口座開設手続きを進めることで、出発前に口座番号を発行でき必要な資金を事前に送金することができます。ただし、アユタヤ銀行への送金には外国送金手数料がかかりますし、アユタヤ銀行の方でも被仕向送金手数料がかかるので注意が必要です。
開設に必要な書類と手続き
三菱UFJ銀行でアユタヤ銀行口座を仮開設するには、次の条件を満たす必要があります。
- 三菱UFJ銀行の国内本支店に口座を持っている
- 満20歳以上の日本居住者
- タイ在住予定の個人
タイの取引支店には、以下書類を持参して手続きを進めます。
- パスポート
- ノンイミグラントビザ
- 滞在目的別書類
手続き後に通帳とカードを受け取れます。
海外口座開設サポートを利用すればアユタヤ銀行の口座開設ができるか?
現状、アユタヤ銀行の口座を海外口座開設サポートを利用して行うのは難しいです。まず、アユタヤ銀行だけでなく海外の銀行ではマネーロンダリングやテロ資金調達対策として口座開設の条件が厳しくなっています。
短期滞在者に対して海外口座開設サポートを行っている現地の代行業者がありますが、これらの代行業者は法的にグレーであることもあり注意が必要です。ただ、原則として申込者本人が銀行で手続きすれば問題でないため、代行業者は書類用意、作成、翻訳、銀行担当者との調整を主に行います。
いずれにしても本人が現地銀行に行くことは避けられないため、日本にいながらアユタヤ銀行の口座開設をすることはできません。
代替手段はある?
海外への送金なら、Wiseなどの国際送金サービスを利用することもできます。Wiseはオンラインで簡単に口座が開設できますし、40以上の通貨を同時保有することも可能です。
タイの別の銀行で口座開設したいと思っても、やはり短期滞在者に対する口座開設は難しく観光ビザでは対応してもらえないことがほとんどです。バンコク銀行は支店によって開設できる可能性もありますが、現地での住所証明が必要ですし基本的にはタイ国内での手続きが必要ですから日本にいながらの口座開設は困難です。
海外口座開設サポートを利用する場合も、先ほど紹介した通り規制の強化が行われていることからノービザ渡航者向け口座開設サポートが 停止されている場合もあります。代行業者を利用することでビザ種類に関係なく銀行口座取得が合法的にできる場合もありますが、基本的には本人が直接手続きする必要があるためあくまでも手続きをサポートするものであると認識しておきましょう。
アユタヤ銀行の口座開設は現地へ来店することが必須です
アユタヤ銀行の口座は現地の支店に行かないと開設できないため、日本で手続きするのは困難です。ただし、三菱UFJ銀行に口座を持っている人であれば、日本にいながら仮口座を開設するサービスが利用できます。最終的には現地で本人の手続きが必須ですが、スピーディーに手続きできるのでおすすめです。
規制が強化されていることもあり、観光ビザのような短期ビザでタイの銀行口座を開設するのは困難です。長期滞在者であれば口座開設サポートを利用して手間を削減することができます。ぜひ検討してみましょう。
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合同会社PPS
「海外銀行口座開設」のプロフェッショナル

- 合同会社PPS
- 吉岩勇紀代表
2007年創業、これまで2,500人以上の海外銀行の口座開設をサポート。独自の人脈と豊富な知識で海外銀行とのコネクションを築く。現在はプライベートバンク(モナコ)・アクレダ銀行(カンボジア)の口座開設をサポートしている。
※2025年1月30日調査時点