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海外銀行口座が凍結されるとどうなる?

海外銀行口座を開設した場合は、凍結解除に気を付ける必要があります。

この記事では、海外銀行口座が凍結されている状態やどのようなリスクがあるのか、対策や解除の方法について、わかりやすくご紹介します。海外銀行口座を開設してしばらく利用していない方などは、参考にしてみてください。

海外銀行口座の口座凍結状態とは?

海外銀行口座の口座凍結状態とは、送金や入出金といった各操作を行えない状態のことです。

国内銀行でも一定期間の操作がない口座に対して、口座凍結措置を行っています。そのため、口座凍結自体は、海外銀行特有の事象ではありません。

口座凍結状態では、口座内の資金を移動できませんし、引き落とし口座としても利用できません。特にメイン口座として利用したい方や、仕事などで口座を使用しなければいけない方は、口座凍結状態にならないよう注意が必要です。

海外銀行口座が凍結された場合はどうなる?

続いては、自身の海外銀行口座が凍結された場合にどのような事態につながるのか解説します。

インターネットバンキングによる送金不可

海外銀行口座からインターネットバンキングを通じた送金は、口座凍結されているとできません。

口座凍結状態では、口座内に入金されている資金の移動自体不可になります。また、インターネットバンキングによる送金操作ができないため、「生活費を取り出したい」、「資産運用のために送金したい」といった場合にもすぐ対応できません。

海外銀行口座ですぐに送金しなければいけない場合は、口座凍結にならないよう対策を施しておく必要がありますし、複数の口座を開設するなどリスク分散も重要です。

キャッシュカードを活用した入出金不可

海外銀行口座が凍結されてしまうと、キャッシュカードを利用した入出金操作もできません。

出張やその他の理由により海外に在住している方には、特にデメリットと言えるポイントです。キャッシュカードによる入出金操作ができないと現金を引き出せませんし、銀行振り込みなども行えません。

口座凍結は単に送金不可ということではなく、キャッシュカードを活用した入出金操作も止められてしまう点を覚えておきましょう。

口座と紐づけたデビットカードの決済不可

口座凍結された海外銀行口座とデビットカードを紐づけている場合、同カードによる支払いが行えなくなります。(デビットカード:支払の際、即座に銀行口座から引き落とされる)

海外出張中や海外在住の際にデビットカードで買い物を行っている方は、特に注意すべきポイントです。万が一口座凍結された際に備えて、デビットカード以外の決済方法を用意しておきましょう。

引き落とし口座の凍結によるクレジットカードの決済不可

クレジットカードに紐づけた海外銀行口座が凍結された場合、凍結解除されなければクレジット決済を行えません。(クレジットカード:決済後、後日引き落とされる)

前段のデビットカードのケースと同じく、海外銀行口座と紐づけたクレジットカードをメインに利用している場合は、リスク分散のために別の決済方法や予備の銀行口座を開設するなど、対策を立てておくのが大切です。

また、引き落とし期日まで時間がない場合は、クレジットカードの引き落とし口座を変更しておきましょう。

口座維持手数料は差し引かれる

海外銀行口座の場合は、国内銀行口座と異なり口座維持手数料がかかります。そのため、口座凍結状態でも、口座維持手数料の負担が発生します。

たとえば、世界的に有名なイギリスのHSBC(Hongkong and Shanghai Banking Corporation)は、一般口座だけでなく準富裕層、富裕層向けの口座が用意されています。中でもプレミア口座は、過去3ヶ月間の残高平均額100万香港ドル未満なら、毎月380香港ドルの口座維持手数料が発生します。

また、口座凍結状態でも口座維持手数料がかかるため、入金による残高不足の解消もできません。

このように海外銀行口座の口座凍結は、口座維持手数料というコストに関するリスクも生じます。

海外銀行口座はどのような場合に凍結されるのか

ここからは、海外銀行口座の口座凍結が実施されるケースについてわかりやすく解説していきます。

一定期間送金などが行われていない

一定期間、送金や入出金・引き落としなどをしていない場合、海外銀行側で口座凍結処理が行われてしまいます。

そのため、資産運用や生活費の送金などさまざまな理由で海外銀行口座を開設した場合、口座凍結を避けるためにも定期的に送金・入出金・引き落としなど何らかの利用が必要です。

万が一口座凍結されている場合は、後半で紹介する凍結解除に関するさまざまな方法を検討することが大切です。

マネーロンダリングの疑いなど不正利用の可能性

自身の利用している海外銀行口座が、マネーロンダリングやその他犯罪に利用されていると疑われた場合、口座凍結処理に発展する可能性もあります。

マネーロンダリングなどが疑われる取引と判断された場合の口座凍結は、国内銀行でも行われるため、海外・国内銀行口座どちらにおいても注意すべき内容です。

見覚えのない入出金や送金記録を見つけた場合は、早めに警察へ相談したり海外銀行へ問い合わせたりする必要があります。

口座凍結解除ができない場合がある

海外銀行口座の口座凍結措置が行われてしまった場合、凍結解除できないケースもあります。

たとえば、10年以上1度も海外銀行口座を利用していないと、銀行側で記録を残していない場合があり、口座の確認すらできない可能性もあります。

口座凍結を解除できないと、口座内に入金されている預金を失ってしまいます。そのため、海外銀行口座を開設する場合は、数年単位で放置しないよう気を付けましょう。

海外銀行口座の凍結時期

海外銀行口座の凍結時期は、銀行および状況によって変わるものの、半年や1年など比較的早い段階で行われます。

国内銀行の場合は、10年程度放置しなければ休眠口座として処理されません。そのため、海外銀行の方が、短期間で口座凍結されやすいと言えます。

これから海外銀行口座を開設する場合は、国内銀行と同じ感覚で口座管理しないよう注意する必要があります。また、少なくとも半年に1回は、入出金や送金などの取引を行うことが大切です。

海外銀行口座の口座凍結を防ぐには

海外銀行口座の口座凍結リスクを把握したあとは、口座凍結を防ぐために押さえておくべきポイントを解説します。

定期的に口座を動かす

前段でも触れたように海外銀行口座を定期的に利用するのが、口座凍結リスクを避ける上で特に重要な行動です。

国内銀行より凍結までの期間が早いため、少なくとも半年もしくは1ヶ月おきに口座を利用しましょう。資産運用のために口座開設した場合は証券会社の口座へ定期的に入金することで凍結リスクを抑えられますし、事業用として開設しているなら、生活費用口座への送金や取引などで積極的に利用するよう心がけましょう。

銀行から届いた通知を確認する

口座凍結のリスクがある場合、海外銀行から手紙を送付してもらうことができ、事前に口座凍結寸前なのか確認できます。海外銀行からの通知を放置しないようにしましょう。

たとえば、HSBCの場合、ログインの際に残高表示がBalance not availableなら口座凍結されています。そのため、SMSやメールなどで口座凍結の可能性に関する通知を受け取っていないか確認するのが大切です。

また、メールやSMSで口座凍結寸前なのか確認できなかった場合は、電話にて直接確認を取る方法もあります。

予備の海外銀行口座を開設しておく

予備の海外銀行口座を開設しておくのも、凍結リスクの回避という点で重要です。

海外銀行口座を定期的に利用していても、不正利用などの被害を受けてしまうと口座凍結されてしまう可能性があります。また、1つの口座に資産を集中させてしまうと、凍結や不正利用によって預金を失ってしまう場合もあり得ます。

そこで予備の海外銀行口座を開設して資産を分散させておけば、万が一口座凍結されても海外銀行へ預けている資産の一部を自由に利用し続けられます。

なお、海外銀行口座の開設を検討する際は、行政書士事務所などの専門サービスへ相談するのも大切です。国内の行政書士事務所では口座開設に向けて助言や書類の翻訳などを行ってもらえるため、開設手続きの負担を軽減できます。

当サイトでは、海外銀行の口座開設サポートについても解説しているので、参考にしてみてください。

万が一口座凍結された場合の解消方法

ここからは、万が一海外銀行口座が凍結された場合の解消方法について紹介します。

海外銀行へ問い合わせを行う

口座凍結されていることを確認できた場合は、海外銀行へ問い合わせてみるのもおすすめです。

外国語で会話が可能なら、国際電話で口座凍結解除に向けた相談を進められます。また、問い合わせできれば、必要書類の確認や準備なども行えますし、凍結解除の流れについても把握することが可能です。

遠隔で凍結解除手続きを進められることが、電話やメールによる手続きの特長と言えます。

なお、凍結状態の確認を行う前には、海外銀行の口座番号や支店番号、口座種別などの情報を用意しておくのが大切です。

海外銀行の支店で口座凍結解除手続きを行う

現地に在住している場合は、海外銀行の支店窓口で相談することが可能です。

窓口なら口座凍結解除に必要な書類や手続きの流れをその場で把握できますし、細かな疑問点なども直接確認できます。そのため、手続きの内容を把握しやすいのは、支店窓口での手続きと言えます。

行政書士などで翻訳や書類送付といったサポートを受ける

行政書士事務所などには、海外銀行の凍結解除や解約に関するサポートサービスを提供している事務所も存在しています。

サポートサービスでは、海外銀行とのやり取りや会話および書類の翻訳、助言、現地にて支店まで同行してもらいサポートしてもらえるのが特長です。また、口座を解約したい場合は、解約サポートまで対応している行政書士事務所もあるので、初めて口座凍結解除・解約する方にとって役立つ内容と言えます。

なお、海外銀行の凍結解除サポートサービスを探す際は、対応銀行や費用を確認するのが大切です。サポート費用は行政書士事務所によって異なるものの、10万円前後で設定されている場合もあります。まずは相見積もりを行い、サポート対応や費用負担を比較しましょう。

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「海外銀行口座開設」のプロフェッショナル

合同会社PPS吉岩勇紀代表
合同会社PPS
吉岩勇紀代表

2007年創業、これまで2,500人以上の海外銀行の口座開設をサポート。独自の人脈と豊富な知識で海外銀行とのコネクションを築く。現在はプライベートバンク(モナコ)・アクレダ銀行(カンボジア)・JDB銀行(ラオス)をはじめ、計8銀行の口座開設をサポートしている。

※2023年4月20日調査時点