海外銀行口座のメリット・デメリット

ここでは、海外銀行口座を開設するメリットやデメリットをご紹介します。「海外銀行口座開設」のプロフェッショナルに注意点なども解説頂いているので、ぜひ参考にしてください。

目次

海外銀行口座のメリット

日本に比べて金利が高い

多くの海外銀行では、日本の銀行と比較して圧倒的に高い金利が設定されています。現在の日本の普通預金金利が0.001%程度であるのに対し、海外では0.1%~3%程度の金利が一般的です。中には、8~10%といった高金利を提供する銀行もあり、預けておくだけで資産を着実に増やす運用効果が期待できます。

  • 高金利通貨の定期預金を利用すれば、金利差による運用効果が大きい
  • 預金だけでも資産成長の基盤が作れる
  • 定期的なチェックで、市場の金利動向を見ながら最適な運用が可能

リスク回避になる(資産分散・為替ヘッジ)

日本円だけで資産を保有していると、仮に円の価値が大きく下落したり、日本が財政破綻の危機に瀕したとき、資産全体に大きなダメージを受ける可能性があります。これは、多くの方が不安に思っている点ではないでしょうか。

しかし、資産の一部を外貨として保有していれば、日本円に何かあった場合でも一定のリスクヘッジが期待できます。実際に、海外銀行口座を利用して米ドル・ユーロ・その他の外貨に変えておくことで、為替の動きに合わせた柔軟な資産管理が可能です。

  • 資産の一部を外貨にすることでリスク分散が可能
  • 政治・経済が安定している国の通貨を利用すれば安心感がある
  • 国内経済のリスクに対する保険として機能

「預金」なので投資などに比べて安全性が高い

海外投資と聞くと「ハイリスクなイメージ」を持たれる方もいます。しかし、ここでご紹介しているのはFXや株式売買ではなく、「海外銀行の預金口座」を利用する方法。株式投資のように大きく価格変動しづらい分、元本を大きく失うリスクは相対的に低いといえます。

もちろん、国によってはペイオフ(預金保護制度)の範囲や条件が異なる点には注意してください。口座さえ開設できれば、基本的には銀行にお金を預けておくだけで一定の金利がつき、資産を着実に増やすことが期待できます。

  • 市場変動の激しさに左右されにくい安全な資産運用が可能
  • ペイオフ制度により一定額の預金が保証される
  • 基本的には「預けておくだけ」で運用ができ、手続きが簡単

マルチカレンシー口座や複数通貨運用がしやすい

多くの海外銀行は、1つの口座で複数の通貨を管理できる「マルチカレンシー口座」を提供しています。これにより、日本円だけでなく、米ドル、ユーロ、その他の外貨を同一の口座で管理でき、為替レートの動向に応じた柔軟な両替や資産運用が実現できます。

  • 複数通貨の運用で為替リスクを分散できる
  • 必要に応じて迅速な両替が可能
  • 現地通貨での取引がしやすく、国際投資の幅が広がる

国際送金や海外移住・ビジネスに役立つ

海外での生活やビジネス、留学・海外赴任、移住などを計画されている方にとって、現地通貨を扱う銀行口座は非常に便利です。海外口座があれば、現地の公共料金の支払い、給与の受け取り、国際送金などがスムーズに行え、生活のインフラとしても活用できます。

  • 海外送金の手続きが簡略化され、送金コストが抑えられる
  • 現地通貨での決済により、現地での生活がスムーズにスタートできる
  • 国際ビジネスの決済手段としても活用可能

資産を守りながら増やすを叶える
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海外銀行口座のデメリット

手続きが外国語でわかりにくく、煩雑

海外銀行口座を開設するには、基本的に現地の窓口へ行く、あるいは書類を郵送する必要があります。 特に非居住者(現地に住所がない方)が口座を開設する場合は、パスポートに加えて、現地の住所証明や最低預金額などの追加書類が求められ、国や銀行ごとに要件が異なるため、慎重な確認が必要です。

また、多くの手続きが英語や現地語で行われるため、言語の壁が大きな障害となることもあります。オンラインや郵送で手続き可能な銀行もありますが、提出書類に不備がある場合は再提出が求められるなど、手続きが煩雑になりがちです。

  • 銀行によって必要書類や口座開設条件が大きく異なる
  • 現地語や英語の書類が中心になるため、言語サポートが必要
  • 代行会社や専門家を活用するとスムーズに進む場合もある

維持費用や送金コストがかさむ場合がある

海外銀行口座は、口座維持手数料が毎月数百円〜数千円かかることが一般的です。 一定以上の預入残高や取引量があれば手数料が免除される場合もありますが、場合によっては金利収入を上回るコストが発生し、実質的な利回りが低下する可能性があります。

また、海外送金時や外貨両替時には、為替手数料も発生します。 日本円を外貨に両替、または外貨から日本円に戻す際、送金手数料や両替手数料がかかるため、これらのコストが積み重なると、期待する金利差メリットが打ち消される恐れがあります。

  • 口座維持手数料と送金手数料で金利収入が相殺される可能性がある
  • 総合的なコストを把握する必要がある
  • 現地通貨での出金にも別途手数料が発生する場合がある

為替レートの変動次第では損をすることも

出金時の為替レートが預金時よりも円安の場合、利息に加えて為替差益が得られる可能性があります。 しかし、出金時に円高が進んでいると、円換算した資産価値が減少し、結果として損失が発生するリスクもあります。

外貨預金は価格変動リスクが小さいと思われがちですが、為替変動リスクは無視できません。どのタイミングで出し入れを行うかによって、実質的な利益が大きく変動するため、国際情勢や経済指標の動向を常にチェックする必要があります。

  • 為替差益・差損は金利以上に資産運用の成果に影響を与える
  • 定期預金の場合、満期前の出金にはペナルティが課せられることもある
  • タイミング次第で大きな利益または損失が生じる可能性がある

国際規制や現地制度の変更リスク

近年、国際的なマネーロンダリング対策(AML/CFT)の強化に伴い、銀行はKYC(Know Your Customer)を厳格に実施しています。 入出金額が大きかったり、通常と異なる資金移動がある場合、追加書類の提出を求められたり、最悪の場合、口座が凍結されることがあります。

また、国や地域によっては、預金保護制度(ペイオフ)の上限や条件が異なり、全額保証されない場合もあります。さらに、CRS(共通報告基準)により、多くの国が非居住者の口座情報を税務当局同士で自動交換しているため、口座が完全に秘密に保たれることはありません。 このため、税務申告や外国財産の報告義務が生じるなど、各国の制度変更リスクにも注意が必要です。

  • 預金保護制度の内容や保証範囲は国・銀行ごとに異なる
  • 国際規制の強化により、口座開設後も厳格な審査が続く場合がある
  • CRSによる情報共有で匿名性は低下し、税務申告が必須となる

ホントのところは?
「海外銀行口座開設」のプロフェッショナルが解説

海外銀行に口座を開設する「ホント」のメリットを教えてください。
合同会社PPS吉岩代表

合同会社PPS吉岩代表の回答

資産を守りながら増やせる

一番のメリットは、資産を守りながら増やせる点ですね。円を外貨に替えることで、円安などの為替変動の影響を抑えられますし、何より資産を海外に移すことで、日本経済や先行きの不安に対するリスクに備えられます

高金利の定期預金が組める海外銀行を利用することで、他の海外投資に比べてもリスクを抑えながら増やす運用が可能です。

注意点などはありますか?
合同会社PPS吉岩代表

合同会社PPS吉岩代表の回答

海外銀行ならではのルールを確認

あえて注意点を挙げるなら、日本の口座と同じ感覚で利用すると、思わぬ落とし穴があることでしょうか。

たとえば、開設後に運用しなかった場合には、口座が凍結されたり、一定の預金額以下の口座には、口座維持手数料が発生したりする銀行口座もあります。

また、為替手数料や為替レートを把握しておかないと、入出金の際に資産を減らしてしまう場合もあります。

そういったトラブルを回避する方法はありますか?
合同会社PPS吉岩代表

合同会社PPS吉岩代表の回答

信頼できるパートナーを

口座開設だけでなく、口座の管理や海外資産の知見・経験がある人にアドバイスを求めるのが大事になると思います。我々(合同会社PPS)のような開設から運用、資産形成のアドバイスまで総合的にサポートできる会社を利用するのも手段の一つではないでしょうか。いずれにせよ、自分だけの知見に頼らず、信頼できるパートナーを見つけることが重要になると思います。

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合同会社PPS

「海外銀行口座開設」のプロフェッショナル

合同会社PPS吉岩勇紀代表
合同会社PPS
吉岩勇紀代表

2007年創業、これまで2,500人以上の海外銀行の口座開設をサポート。独自の人脈と豊富な知識で海外銀行とのコネクションを築く。現在はプライベートバンク(モナコ)・アクレダ銀行(カンボジア)の口座開設をサポートしている。

※2025年1月30日調査時点