Revolutで海外口座は開設できる?

このページで分かること

  • Revolut口座を自力で開設するステップと必要書類
  • サポート業者依頼とどちらが自分に合うか分かる判断基準
  • 事業利用NGの落とし穴&Wiseなど代替策の選び方

Revolutの口座開設方法の方法と代替手段

Revolutの口座開設は、アプリを通じて比較的簡単に行えますが、利用目的や求めるサポートの手厚さによっては、専門の海外口座開設サポート業者を利用したり、他のサービスを検討したりする方が良い場合もあります。それぞれの特徴を理解し、ご自身に最適な方法を選びましょう。

Revolutで海外口座を持つメリットは?

Revolutは、特に個人が国際的な金融取引を手軽に行うための様々なメリットを提供しています。

即日アカウント発行!個人口座なら最短数分でスタート

Revolutの最大の魅力の一つは、そのスピーディーな口座開設プロセスです。 スマートフォンアプリから申し込み、必要な情報を入力し、本人確認書類をアップロードすれば、審査がスムーズに進んだ場合、最短数分でアカウントが有効になり、すぐに利用を開始できます。この手軽さは、急な海外渡航の予定がある方や、思い立ったらすぐにサービスを利用したい方にとって大きなメリットと言えるでしょう。

30以上の通貨を一括管理できる

Revolutアカウント内では、日本円だけでなく、米ドル、ユーロ、英ポンドなど30種類以上の通貨を一つのアカウントで管理・保有できます。これにより、複数の通貨を扱う海外旅行者や、さまざまな国のクライアントと取引のあるフリーランサーなどは、両替の手間やコストを大幅に削減できます。アプリ内で簡単に通貨間の両替ができ、為替レートもリアルタイムに近いものが適用されることが多いです(市場営業時間内など条件あり)。

世界200 カ国で使えるデビット&バーチャルカードの便利さ

Revolutでは、物理的なデビットカード(Mastercard®またはVisa)の発行に加え、アプリ上で即時発行可能なバーチャルカードも利用できます。これらのカードは、世界200以上の国や地域で、Mastercard®またはVisaの加盟店での支払いやATMでの現地通貨引き出しに利用可能です(一部制限あり)。特にバーチャルカードは、オンラインショッピングでのセキュリティを高めるための一回使い捨てタイプも作成できるなど、利便性と安全性を両立させています。

Wise・Payoneer・国内銀行と総コストを比較すると?

海外送金や外貨両替にかかるコストは、サービス選択の重要なポイントです。Revolutは、特に個人の少額利用においては、従来の国内銀行経由の海外送金と比較して手数料を抑えられる傾向があります。

Revolut

無料プランでも一定額までの両替やATM引き出しが手数料無料枠内で利用できる場合があります。ただし、無料枠を超過した場合や週末(為替市場閉場時)の両替には追加手数料が発生することがあります。

Wise(旧TransferWise)

ミッドマーケットレート(実際の為替レート)と透明性の高い低い手数料体系が特徴です。Revolutと同様に多通貨アカウントを提供し、特に海外送金においてはコストメリットが大きいと言われています。

Payoneer

フリーランサーや越境ECセラー向けの報酬受け取りプラットフォームとして広く利用されています。特定のマーケットプレイスからの入金は無料または低コストな場合がありますが、日本円口座への引き出し時にかかる為替手数料が比較的高めになるケースもあります。

国内銀行

海外送金手数料、中継銀行手数料、為替手数料(スプレッド)、リフティングチャージなど、複数の手数料が発生し、総コストが高額になりがちです。ただし、大口の送金や銀行独自のサポートを重視する場合には選択肢となり得ます。

一概にどのサービスが最も低コストかは、利用頻度、金額、通貨ペア、利用する機能によって異なるため、ご自身の利用シーンに合わせて比較検討することが重要です。

Revolut海外口座の開設手順

Revolutの口座開設は、基本的にスマートフォンアプリを通じて行います。ここでは、その具体的な手順と注意点を解説します。

事前準備チェックリスト:パスポート・住所証明・スマホ

口座開設をスムーズに進めるために、以下のものを事前に準備しておきましょう。

  • スマートフォン: Revolutアプリをダウンロードし、操作するために必須です。
  • 電話番号: SMS認証のために、SMS受信可能な日本の携帯電話番号が必要です。
  • 本人確認書類:
    • 顔写真付きの有効な身分証明書が必要です。一般的にはパスポートが推奨されますが、運転免許証やマイナンバーカード(顔写真付き)も状況により認められる場合があります。アプリの指示に従ってください。
  • 住所確認書類(必要な場合): 本人確認の過程で、現住所を証明する書類の提出を求められることがあります。これについては後述します。

アプリDL→SMS認証→本人確認

基本的な口座開設の流れは以下の通りです。

  • アプリのダウンロード: App StoreまたはGoogle Play Storeから「Revolut」アプリを検索し、ダウンロード・インストールします。
  • 電話番号登録とSMS認証: アプリを起動し、画面の指示に従って携帯電話番号を入力します。入力した電話番号宛にSMSで認証コードが送信されるので、それをアプリに入力して認証を完了します。
  • 個人情報の入力: 氏名、生年月日、住所、メールアドレスなどの個人情報を入力します。
  • 本人確認 (KYC - Know Your Customer):
    • 身分証明書のアップロード: パスポートなどの本人確認書類をスマートフォンのカメラで撮影し、アップロードします。鮮明な画像を提出することが重要です。
    • セルフィー(自撮り)の撮影: 指示に従い、ご自身の顔写真を撮影してアップロードします。これは、提出した身分証明書の人物と同一であることを確認するためです。

審査が完了すると、アカウントが有効化され、サービスの利用を開始できます。

住所確認でつまずかない!公共料金・マイナンバーカード代替策

本人確認の一環として、またはセキュリティ上の理由から、追加で住所確認書類の提出を求められることがあります。一般的に認められる住所確認書類には以下のようなものがあります。

  • 公共料金の請求書・領収書: 電気、ガス、水道などの公共料金の請求書で、氏名、現住所、発行日が記載されているもの(通常、発行から3ヶ月以内など期限あり)。
  • 住民票の写し: 発行から一定期間内(例:6ヶ月以内)のもの。
  • 銀行やクレジットカードの利用明細書: 氏名、現住所、発行日が記載されているもの。

もしこれらの書類の準備が難しい場合、マイナンバーカードの裏面(住所記載面)や、運転免許証の裏面(住所変更記載がある場合)などが代替として認められるケースもあります。 ただし、認められる書類はRevolutのポリシーや審査状況によって変わる可能性があるため、アプリ内の指示をよく確認し、不明な点はサポートに問い合わせることが重要です。

開設後すぐにやるべき設定3選(カード発行・両替上限・セキュリティ)

口座が無事に開設されたら、より便利かつ安全にRevolutを利用するために、以下の設定を確認・実施しましょう。

  1. デビットカードの発行:
    • 物理カード: アプリから申し込み、郵送で受け取ります。海外渡航前に余裕を持って申し込むのがおすすめです。受け取り後は有効化(アクティベーション)作業が必要です。
    • バーチャルカード: アプリ上で即時発行できます。オンラインショッピングなどにすぐに利用可能です。必要に応じて複数作成したり、一回使い捨てタイプを利用したりしましょう。
  2. 両替・送金・ATM利用上限の確認とプランの検討:
    • 無料のスタンダードプランでは、月間の無料両替枠やATM無料引き出し枠に上限が設定されています。ご自身の利用見込みに合わせて、これらの上限額を確認しましょう。
    • 利用頻度が高い場合や、より多くの機能(海外旅行保険、ラウンジアクセスなど)を求める場合は、有料プラン(プレミアム、メタルなど)へのアップグレードを検討するのも良いでしょう。プランによって各種上限額や手数料が異なります。
  3. セキュリティ設定の強化:
    • 二要素認証 (2FA): 設定可能であれば有効にし、アカウントのセキュリティを強化しましょう。
    • 通知設定: 取引が行われるたびに通知が届くように設定しておくと、不正利用の早期発見につながります。
    • カードの一時停止・利用上限設定: アプリから簡単にカードを一時的に停止したり、利用上限額を設定したりできます。紛失・盗難時や、普段使わないカードの不正利用防止に役立ちます。

Revolutは副業・事業に使える?利用規約とリスク

Revolutの便利さから、副業や個人事業の報酬受け取り、事業経費の支払いに利用したいと考える方もいるかもしれません。しかし、ここには重要な注意点があります。

個人アカウントは事業目的禁止—違反するとどうなる?

日本のRevolut(REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社)が提供する個人向けアカウントは、その利用規約において明確に「事業目的」での利用を禁止しています。 これには、事業収入の受け取りや事業経費の支払いなどが該当します。

もし規約に違反して個人アカウントを事業目的で利用していることが発覚した場合、以下のようなリスクが考えられます。

  • アカウント機能の一部制限
  • アカウントの一時的または永久的な凍結
  • 強制的なアカウント閉鎖

事業資金の管理に支障をきたすだけでなく、重要な取引の途中でアクセスできなくなる可能性もあるため、規約は必ず遵守する必要があります。

税務申告・国外送金等調書で押さえるべきポイント

Revolutを含む海外の金融サービスを利用して収入を得たり、資金を移動したりする場合、日本の税務申告に関して以下の点を押さえておく必要があります。

  • 所得の申告: 海外からの送金であっても、それが所得(例:フリーランスの報酬、投資収益など)であれば、日本の所得税の課税対象となり、確定申告が必要です。
  • 国外送金等調書: 金融機関は、1回あたり100万円を超える国外への送金、または国外からの送金受け取りがあった場合、「国外送金等調書」を税務署に提出する義務があります。これは、税務署が国際的な資金移動を把握するための制度です。
  • 財産債務調書・国外財産調書: 一定額以上の所得がある方で、年末時点の財産(国内外合計)が3億円以上、または国外財産が5,000万円を超える場合には、それぞれ「財産債務調書」「国外財産調書」の提出義務が生じます。Revolut内の残高もこれらの財産に含まれる可能性があります。
  • 外国税額控除: 海外で得た所得に対して、その国で既に税金を支払っている場合、日本での確定申告時に「外国税額控除」を適用することで、国際的な二重課税を調整できる場合があります。

税務に関する取り扱いは複雑な場合があるため、不明な点や具体的な手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

「Revolut」と「海外口座開設サポート」利用するならどっち?

Revolutの口座開設は基本的にアプリで完結しますが、海外口座全般の開設においては、専門のサポート業者を利用するという選択肢もあります。どちらが良いかは、個人の状況やニーズによって異なります。

比較項目 Revolut直接(アプリ経由) 海外口座開設サポート業者経由
手続き手順 1. アプリDL
2. SMS認証
3. 本人確認(書類+セルフィー)
4. 住所確認(必要な場合)
5. アカウント発行
1. 業者へ申込
2. 面談・ヒアリング
3. 書類準備・翻訳サポート
4. 業者による申請代行
5. 銀行審査
6. 口座発行・カード受取
必要書類 ・パスポート等本人確認書類
・住所証明書類(必要な場合)
・パスポート原本
・住所証明書類
・業者や銀行が指定する追加書類(例:英文経歴書、銀行推薦状、法人の場合は登記簿等)
審査基準/可否 ・Revolutの基準に準拠
・基本的に個人向けで比較的ハードルは低い
・複数の銀行から最適な候補を提案
・審査落ちリスクを分散できる場合がある
・高リスク国籍者や特殊な口座(例:投資用、法人用)も相談可能な場合がある
料金・手数料 ・アプリ無料
・無料プランあり
・有料プラン(月額数百円~)
・サポート手数料:数万円~数十万円(業者・銀行による)
・翻訳費用、書類郵送費
・銀行への最低預金額が必要な場合あり
開設期間 最短即日~数日 2週間~数ヶ月(銀行・国・サポート内容による)
サポート体制 ・チャットボット、メールサポート
・日本語サポートは限定的な場合あり
・専任担当者による日本語での手厚いサポート
・書類作成、銀行とのやり取り代行など
口座機能 ・IBAN付きマルチカレンシー口座(EUR等)
・デビットカード
・両替、送金
・提携銀行の通常口座(当座・普通預金)
・投資口座、法人口座など、より専門的な口座も扱える場合がある
利便性・手軽さ ・スマホ完結で非常に手軽 ・書類準備や郵送など手間がかかる場合がある
安心感 ・自身で情報を確認・判断する必要がある ・専門家のアドバイスを受けながら進められる安心感
・特に初めて海外口座を開設する人にとっては心強い

Revolut直接が向いている人

  • スマートフォン操作に慣れており、英語の読解もある程度できる方
  • 主に個人利用(旅行、オンラインショッピング、少額の個人間送金)が目的の方
  • 手数料を極力抑え、スピーディーに多通貨対応口座を持ちたい方
  • 自分で情報収集し、問題を解決できる方

海外口座開設サポート業者の利用が向いている人

  • 初めて海外口座を開設するため、手続きに不安が大きい方
  • 特定の国や銀行で口座を開設したい明確な目的がある方(例:資産運用、不動産投資などRevolutでは対応できない目的)
  • 法人口座や特殊な種類の口座を開設したい方
  • 英語でのコミュニケーションや複雑な書類準備に自信がない方
  • 書類の翻訳や銀行との交渉などを専門家に任せたい方
  • 一定の費用を払ってでも、確実性や安心感を優先したい方

ご自身の目的、語学力、ITスキル、予算、求めるサポートの手厚さなどを総合的に考慮して、最適な方法を選択しましょう。

まとめ

ここまで、Revolutの口座開設方法、メリット、注意点、そしてサポート業者の利用や代替サービスについて解説してきました。最後に、ご自身に最適な選択をするためのポイントをまとめます。

Revolutを選ぶ前に確認したい5つのチェックリスト

Revolutの利用を検討している方は、以下の点を確認してみましょう。

❶ 利用目的は個人利用ですか?: Revolutの個人アカウントは事業目的では利用できません。事業での利用を考えている場合は、Wise Businessなどの代替サービスを検討しましょう。

❷ 主にどのような通貨を扱いますか?: Revolutは多くの通貨に対応していますが、ご自身が頻繁に利用する通貨の取り扱い状況や両替手数料を確認しましょう。

❸ 月間の利用頻度や金額はどの程度ですか?: 無料プランの範囲内で十分か、有料プランのメリットがあるか、ご自身の利用状況を予測してみましょう。

❹ スマートフォンアプリの操作や、ある程度の英語での対応に抵抗はありませんか?: 基本的にアプリ中心のサービスであり、サポートも英語が基本となる場合があります。

❺ 海外旅行保険などの付帯サービスは必要ですか?: 有料プランには海外旅行保険などが付帯するものもあります。必要に応じて検討しましょう。

目的別おすすめフロー—旅行・副業・法人化でこう使い分け

海外旅行・留学・ワーキングホリデー(個人利用)

  • Revolut: 手軽に多通貨を管理でき、デビットカードも便利。スピーディーな開設も魅力。
  • Wise: Revolutと同様に個人利用にも適しており、特に海外送金のコストメリットが大きい。

海外在住フリーランス/リモートワーカー(個人事業主としての報酬受け取り)

  • Wise Business: 日本の個人事業主も利用可能。多通貨での報酬受け取りに対応し、事業用として明確に利用できる。
  • Payoneer: 特定のプラットフォームからの報酬受け取りが多い場合に便利。
  • (Revolut個人アカウントは事業利用不可のため不適切)

少額からの国際投資・海外通販(個人利用)

  • Revolut: 外貨での支払いや少額投資機能(提供されている場合)が利用できる。
  • Wise: 海外の証券口座への送金などに活用できる。

法人化して海外取引を行う場合

  • Wise Business: 日本法人も利用可能。海外取引におけるコスト削減と効率化が期待できる。
  • 国内銀行の法人口座+国際送金サービス: 銀行としての信頼性や融資なども考慮する場合。GMOあおぞらネット銀行のようにWiseと提携している銀行もある。
  • (Revolut Businessは日本法人対象外のため利用不可)

迷ったら無料相談を活用!専門家や業者に聞くべきタイミング

自分で判断するのが難しい場合や、より専門的なアドバイスが必要な場合は、専門家やサポート業者に相談することを検討しましょう。

税務に関する疑問がある場合

国際的な収入の申告方法、節税対策などについては、税理士に相談するのが確実です。

法人口座の開設や複雑な国際送金、資産運用が目的の場合

海外口座開設サポート業者や、国際業務に強いファイナンシャルアドバイザーに相談することで、適切な銀行やサービスを紹介してもらえる可能性があります。

利用規約の解釈やサービスの詳細について不明な点がある場合

RevolutやWiseなどの各サービスのカスタマーサポートに直接問い合わせるのが基本です。

ご自身の状況と目的に合わせて最適な海外口座の選択と開設方法を見つけ、国際的な活動をよりスムーズで実りあるものにしてください。

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「海外銀行口座開設」のプロフェッショナル

合同会社PPS吉岩勇紀代表
合同会社PPS
吉岩勇紀代表

2007年創業、これまで2,500人以上の海外銀行の口座開設をサポート。独自の人脈と豊富な知識で海外銀行とのコネクションを築く。現在はプライベートバンク(モナコ)・アクレダ銀行(カンボジア)の口座開設をサポートしている。

※2025年1月30日調査時点